2019年10月に兵庫県姫路市飾磨区阿成植木で開業予定、飾磨・亀山・妻鹿駅の歯医者「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。

インプラント体が歯槽骨とガッチリ結合すれば、あとは病気の心配がないように思われがちです。しかし、インプラントのほうが天然歯よりも歯槽骨を守るための防御機構が脆弱で、歯周病には弱いのです。

インプラントの歯周病は、天然歯の歯周病と同じく、まず歯ぐきの腫れからはじまります。歯ぐきの溝に溜まったプラークに棲む細菌が悪さをします。天然歯の歯周病と同じで痛くないですが、フロスや歯間ブラシを使うと出血するのでわかります。

インプラントの場合、歯槽骨と細菌を隔てるのは歯肉線維のない歯ぐきのみなので、歯ぐきが細菌に侵された状態が続いていては、歯槽骨に細菌が入り込むのは時間の問題です。

いったん細菌が侵入すると、防御機構が弱い分、歯槽骨の炎症が進みやすく、歯槽骨とインプラントの「結合」は次々に破壊されてしまいます。

インプラントを歯周病から守るためには、ふだんのセルフケアを丁寧にすることです。歯間ブラシやフロスを使っていて出血をしたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。

 

参考文献：nico 2014年6月号

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