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2019年10月に兵庫県姫路市飾磨区阿成植木で開業予定、飾磨・亀山・妻鹿駅の歯医者「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
子どもの虫歯は、両親や近くにいる周りの大人から伝播したむし歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌によって引き起こされる感染症であり、食生活がそのむし歯の発生に深く関わっています。
ミュータンスレンサ球菌はグルコシルトランスフェラーゼという酵素によってスクロース(砂糖)から、粘着性で水に溶けないグルカンを産生し、バイオフィルムをつくって歯面に強力に付着します。口の中にバイオフィルムが形成される時、他の口腔細菌も巻き込まれて菌の塊が作られます。このバイオフィルムがプラークです。
プラーク内の細菌は、食べ物の中の炭水化物を代謝して有機酸を産生します。この有機酸がプラーク内に蓄積されるとエナメル質が脱灰されむし歯が発生します。プラーク内では、細菌は唾液に含まれる抗菌物質の作用を受けにくく、プラーク内部で長く生存し続けることができるだけでなく、産生された酸は、拡散しにくい上に唾液による希釈や緩衝作用を受けないので、エナメル質の脱灰が促進されることになります。
歯が未萌出の乳児の口の中からは、ミュータンスレンサ球菌は検出されません。乳歯萌出後1歳前後からミュータンスレンサ球菌が定着を始めて、乳歯の萌出本数が増えるにつれてミュータンスレンサ球菌の検出率は増加します。3歳では、約60%の子どもにミュータンスレンサ球菌の定着が見られます。
ミュータンスレンサ球菌の感染源の多くは母親の唾液で、母親の唾液が子どもの口に入る頻度、その時子どもの口の中にスクロースがあるかどうかで菌量が変わります。母親がむし歯に罹患して唾液中に多くのミュータンスレンサ球菌を有している場合、自分の食器でスクロースを含む食べ物を子どもに与えていると、子どもは早期に、しかも重度のミュータンスレンサ球菌の感染を受けることになります。
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