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う蝕円錐

姫路市飾磨区阿成植木の歯科医院「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。

こんにちは 歯科医師の松本です。

よく虫歯の治療をしていると、最初の見た目よりも中で虫歯がいつの間にか進行しているということがあります。そのような施術中の写真をお見せすると「こんなに広がっていたんだ!虫歯って表面に穴が空いて広がるものじゃないの?」という感想を持たれる患者様もいらっしゃいます。

う蝕(虫歯)の広がり方については「う蝕円錐」という考え方があります。

虫歯ができる時は、土に穴掘りをするイメージで広がっていくのではなく、

エナメル質、象牙質という場所のそれぞれを構成する「細い管」を通って虫歯の産生する酸が進行していきます。

エナメル質では「エナメル小柱」、象牙質では「象牙細管」と呼んでいます。

エナメル小柱と象牙細管はそれぞれ走行が少し異なっているのですが、う蝕が進む時は両方とも円錐状に進行していくため、この管を伝ってできたう蝕の形態を「う蝕円錐」と呼んでいます。

○平滑面エナメル質う蝕(歯のツルッとしている面):象牙質方向に頂点を向けたう蝕円錐が進行していきます。汚れが溜まっている範囲が広いとこれらの円錐病巣がいくつも連続して帯状のう蝕病巣を形成します。顕微鏡で見ると円錐が複数並んでノコギリの歯のように見えます。

○裂溝部エナメル質う蝕(歯の噛み合わせの谷の部分など):ここではエナメル正柱は象牙質がわに向かって広がっていくように走行しています。なので、裂溝部の深部を起点に底面を象牙質がわに向けた円錐形態を作って広がっていきます。

このことから、裂溝部(噛み合わせの谷間)の虫歯は、表面からは小さな虫歯に見えたのが内部では大きな虫歯になっていることが多いです。

象牙質ではその部位で起きても先端が歯髄(歯の神経)側に先端を向けた円錐形で広がっていきます。エナメル質との境目(外側)が一番う蝕が広いのですが、象牙質う蝕がかなり進行した状態だとエナメル質のすぐ内側がどんどん大きく崩壊していくため、硬いものを噛んだときなどにエナメル質がバキッとかけたりします。

なので、歯の外壁にあたるエナメル質が欠けてしまった時の虫歯は中でかなり進行しています。

 

穴が空いていないからといって甘く見てはいけない虫歯です。

検診に定期的にきていただき、口の中をチェックしていく必要があります。

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