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2019年10月に兵庫県姫路市飾磨区阿成植木で開業予定、飾磨・亀山・妻鹿駅の歯医者「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
血液サラサラのお薬として知られる抗血栓薬は、現在日本国内で、100万人が飲んでいると言われている大変ポピュラーな薬です。血栓ができ血管が詰まることによって起こる脳梗塞、心筋梗塞などを防ぐため血液サラサラにするすぐれた効能を持っていますが、一方で抜歯などの外科処置をする際には血が止まりにくく、治療のハンデになってしまいます。
薬の服用を止めれば固まりやすい血が戻りますが、そのために血栓ができ、発作が起きたら命が危険です。とくに抗凝固療法(ワーファリン)を受けている患者さんでは、現在血液検査でINR値という血液の凝固値が3.0以下であれば、止血処置をしっかりし、服用を継続しながら抜歯することがガイドラインに示されています。
また、抗血小板(アスピリンなど)を服用中の患者さんの場合も止血処置をすることで薬を止めずに抜歯が可能です。
代表的な抗血栓薬は、ワーファリン、パルナジン、プラビックス、エパデール、バイアスピリン、イグザレルトなどがあります。
前もって抗血栓薬を飲んでいますとお知らせいただいていると、止血の準備を万端に整えてお待ちすることができます。止血剤を抜歯した穴に入れて、傷口を縫合します。処置後しばらくはガーゼを噛んでいただき圧迫することで止血します。
抜歯の際に血が止まらなかったら困るからと、休薬するのはやめましょう。抗血栓薬を休薬したかたの100人に1人に血栓が原因の発作が起きているという報告があります。
抗血栓薬を休薬せず、安全に抜歯ができるように、歯科医師と持病の主治医が連携をとって歯科治療を進めます。抗血栓薬により、INR(血液凝固値)の数値が高い場合、そしてその他の抗血栓薬の用量が多く抜歯が難しい場合は、歯科医師から医師に相談し、患者さんの体調に問題がない範囲で投薬のコントロールをお願いして、安全に抜歯するための準備をお願いすることもあります。
また、診断の結果、司会員での抜歯が難しいと判断される場合には、総合病院や大学病院の口腔外科に紹介する場合もあります。ご了承をお願いいたします。
参考文献:nico 2014年1月号
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