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姫路市飾磨区阿成植木の歯科医院「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
普段服用されているお薬が歯科治療に影響を与えてしまうかもしれません。
特に注意が必要とされているのは、骨粗鬆症のお薬です。
骨粗鬆症とは、全身の骨強度が低下し骨がもろくなって骨折しやすくなる病気で、日本では約1.000万人以上いると言われています。
そして、その約90%が女性です。
骨粗鬆症の中でも閉経後骨粗鬆症は、閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌の低下により発症します。
閉経後骨粗鬆症の患者さんにおいて、歯周病が進行しやすい原因として最も重要と考えられているのが、エストロゲンの欠乏です。
エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。
また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。
多くの研究で、骨粗鬆症と歯の喪失とは関連性があると報告されています。
閉経後の女性は、たとえ歯周炎がなくても、エストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすく、広がりやすい状態にあるのです。
また、骨粗鬆症の薬としてよく用いられるビスフォスフォネート製剤(BP系薬剤)というのがあり、これを服用している方が抜歯などをした場合、抜歯をした際の傷をきっかけに、顎の骨が壊死するという重大な副作用があることが報告されています。
このビスフォスフォネート製剤以外にも、治療をする際に注意が必要なお薬はたくさんあります。
「今まで飲んでいた薬が変わった」「新しく飲む薬の種類が増えた」等ありましたらお薬手帳をご持参の上、お知らせください。
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