姫路市飾磨区阿成植木の歯科医院「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。

 

こんにちは🍀歯科医師の松本です。

今日は当院の歯科治療で使う局所麻酔薬についてお話ししようと思います。

歯科治療での局所麻酔で最もよく使われる麻酔薬は「リドカイン」というお薬です。

キシロカイン、エピリド、オーラ…と色々呼び方はありますがこれは商品名で基本的に成分名はリドカインといいます。

そして麻酔薬の中にはより麻酔の奏効を良くするために、「アドレナリン」という成分も含まれております。

というわけで一般的に「１/8万アドレナリン添加２％リドカイン」と呼んでいます。

アドレナリンという言葉はいろんなところで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれないですが、歯科の局所麻酔においてどのように有効に効くかというと、アドレナリンの作用の中に末梢血管を収縮させる作用があり、麻酔をした部位の周囲の末梢血管を収縮させて麻酔薬を留まらせます。

麻酔薬は時間が経つと血流に乗って流れていき代謝されていくのですがそれを遅らせるということですね。

しかしながらアドレナリンには他にも色々な作用があり、その中で心拍数を上昇させるものがあります。

なので歯科で局所麻酔をした後に心臓がドキドキしているのを感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

それは上記のような作用によるものなので何か異常が起こったなどということではありません。安心してくださいね( ͡° ͜ʖ ͡°)⭐️

ちなみに局所麻酔をしたすぐ後に血圧が急激に下がるような気分不良感を覚える方もいらっしゃることがあります。

これはアドレナリンのドキドキとは別の現象が起きており、よくあるのが「迷走神経反射」と言うものです。

歯科治療に対して恐怖心を強く抱いていたり強く緊張している状態で麻酔のようなちくっとした刺激が生じた時に副交感神経である迷走神経が優位に働き、血圧低下、頭痛、吐き気、気分不良、めまいなどを生じると言うメカニズムです。

急激な体調変化に不安を覚えるかもしれませんが、適切な状態でしばらく安静にして頂いたら比較的早く回復します。もちろん無理は禁物ですがこちらの症状も大きなご心配は必要ありません。

少し話はそれましたが、病気の既往等によってはアドレナリン含有の局所麻酔を使用しない方がいい場合もあります。

そのような方にも対応できるようにアドレナリンの入っていない麻酔薬も用意しております。

ご心配ごとがございましたらいつでも伺いますので聞いてくださいね。

 

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