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2019年10月に兵庫県姫路市飾磨区阿成植木で開業予定、飾磨・亀山・妻鹿駅の歯医者「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
象牙質まで進んだ虫歯を治療する際、神経を取らずに済んだ歯に、治療後冷たい物がしみる、違和感がある、強く噛んだ時に痛いなどの症状が出る事があります。
健康な歯は高いエナメル質で覆われています。ところが、エナメル質に穴が空くと、むき出しになってしまった象牙質に加わる様々な刺激が神経に伝わるようになってしまいます。
象牙質への刺激がそのまま神経に伝わってしまうのはなぜでしょうか?
実は、象牙質は細いチューブを寄せ集めしたような構造をしていて、その象牙質のチューブの中を神経(象牙芽細胞)から延びる細長い神経組織が通っています。つまり、象牙質がむき出しになるということは、神経がむき出しになる事と同じなのです。
治療後にシミるという症状も、やはりこうした構造が影響しています。虫歯を治療するには、細菌に汚染された象牙質を削って取り除きますが、実はこの時チューブを通る細い神経組織の末端も一緒に切り取らざるを得ません。虫歯の治療とは生体を切除するいわば外科処置です。
治療後にしばらくシミるのもこういう理由があります。
また、細菌がチューブから神経へと入り込んでいる場合、生体が炎症を押さえ込むまで軽い違和感があります。
しかし、よくしたもので、刺激が神経に伝わり続けると、歯は刺激をシャットダウンするために、二次象牙質という防御機構を作り上げられます。これには3ヶ月ほどかかりますが、二次象牙質ができると完全に症状が消え、新たに神経を取る治療を追加しなくても、様子を見ているうちに症状が消えてしまうことがほとんどです。
できる限り神経を保存し歯を長く使い続けるために、歯科医師と一緒にしばらく様子を見ていただければと思います。
参考文献:nico 2014年2月号
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