2019年10月に兵庫県姫路市飾磨区阿成植木で開業予定、飾磨・亀山・妻鹿駅の歯医者「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。

一般歯科で使用される麻酔の方法は、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔があります。その中でも圧倒的に多いのは、浸潤麻酔といって注射器を用いて歯肉に直接麻酔を注入する方法です。麻酔をした周囲に浸潤した麻酔薬が知覚神経線維や神経終末に作用して麻酔の効果を発揮させます。

麻酔をして行う治療は、神経にまで到達してしまった虫歯の治療である歯髄処置や、歯を抜く抜歯であったり、歯周治療の際に歯肉縁下を掃除する時など広く用いられます。

麻酔といえば、痛みを一定時間取り除いてくれる役割がある。というのは誰もが想像できると思いますが、そのほかにも大切な働きがあります。

ほとんどの歯科用麻酔液には、血管収縮薬が含まれています。血管収縮薬が添加されている理由は、①局所麻酔効果の増強　②作用持続時間の延長　③抜歯時などの出血の減少　④術野の明瞭化　⑤局所麻酔薬使用量の節減　⑥局所麻酔薬中毒の予防があります。

ただ、心臓病や高血圧の患者さんに使用する際には注意が必要で、同じ浸潤麻酔に使用する麻酔薬の中でもいくつか種類があるので、アレルギーや重篤な症状を引き起こさないためにも、歯科医院に来院した際に、はじめに記入する問診票には既往歴や服用されているお薬の名前など書いていただくとわかりやすいです。

歯医者さんは関係ないと思われがちですが、来院時にお薬手帳を一緒に持参していただくと一番確実で安心だと思います。

 

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