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姫路市飾磨区阿成植木の歯科医院「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
歯科医師の松本です。
掌蹠膿疱症という症状を聞いたことがあるでしょうか。こちらは主に皮膚科領域の病態なのですが実は歯科にも大きく関係しています。
実際に患者様からもこの症状のお話を受けることがあり、皮膚科などでご相談されたおりに歯科治療にかんしても説明があるのだと思います。
掌蹠膿疱症とは手のひらや足の裏に無菌性の膿疱(膿を含んだふくろ)を中心とした病変を形成する疾患で、ここ数年のデータですと日本では約14万人の患者がいると推定されているそうです。中年以降の女性患者が多く、また喫煙率が高い特徴を有します。水ぶくれや赤いタダレのような状態だったりすることもあり、かゆみが出たり出なかったりするそうです(水ぶくれから膿疱に変わっていく過程で最初の方が痒みがあることが多い)。
そしてこの症例に対して多くの場合に「病巣感染」があるそうです。
つまり、てのひらなど皮膚の痒みとは別に、掌蹠膿疱症を起こす原因になってしまう何かの感染が別のところで起こっていることが多い(80%)とのことです。
そしてそのうち、最多のものが歯性病巣です!(病巣扁桃も並んで最多のようですが今回は歯の話に限定します!)
①根尖病巣(歯の根の周りの膿)
②中等症状以上の歯周病
③智歯周囲炎(親知らず周りの炎症)
これらの病巣がみられることがあり、しかしながらこの病変は常に痛みを伴っているわけではなく多くの場合無症状なので、皮膚科のお医者さんが患者さんに問診するときに患者さん自身は膿を持ってることに無自覚のことがあったりして原因がなかなかわからない…ということも起こりうるようです。
そして!
本邦での掌蹠膿疱症匂いて70~90%でこれらの歯性病巣の治療により皮膚症状の治癒または改善がみられるようです。
ここまで聞いて意外に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
以前から掌蹠膿疱症は歯科金属のアレルギーと関連づけて話題に上がることが多かったです。
しかしながら最近の報告では歯科金属除去「のみ」で改善することは限定的というデータが出ているようです。
まずは第一に、歯科での診断のもと口腔内に炎症がある場所はしっかり治療する必要があります。
ただし、歯科治療での炎症除去のみで皮膚症状が改善されない場合もあり、
そういう場合はスクリーニング検査をし、最終的に歯科金属などのアレルギー検査も必要になってきます。
もし皮膚科で歯科治療が必要だと言われたら、レントゲンを撮ってしっかりどこか悪いところがないか診察していきましょう。

(参考文献:日本皮膚科学会診療の手引き「掌蹠膿疱症診療の手引き2022」)
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