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姫路市飾磨区阿成植木の歯科医院「こころ歯科クリニック」の公式ブログです。
歯科医師の松本です。
当院ではやむをえない場合に歯の神経をとったり、当院に来られた際にすでに他院で根管治療(神経をとった後の歯の根の治療)をしている歯に対して
最終的に被せもの(クラウン)をつけるように治療の提案をさせていただくことが多くあります。
「他の医院で治療をしてその後特に支障がないのになぜクラウンをつけるのだろう?」といった疑問などを浮かべたかたもいらっしゃるかもしれません。
このような歯内療法処置歯にクラウンをつける主な理由は「破折防止」です。
ある研究では、歯内療法処置歯の抜歯理由でもっとも多いのは歯冠破折や歯根破折が一番多く、また別の研究によると根管治療後10年の後ろ向き調査ではクラウンありの生存率は89%、クラウンなしの生存率は62%で、クラウンなしの場合クラウンありより6倍の喪失リスクがあるとしています。
破折のリスクが高まる原因としては
①神経をとることで栄養供給がなくなる
②根管内を削り出すことで根管の壁が薄くなる
③虫歯や詰め物を削っていく過程で歯がなくなっていく
と言うものがありますがこの中で大きな理由は③だそうです。
奥歯の根管治療ではほとんどの場合歯を大きく削り出す必要があるため、それで失われる剛性を補強するためにクラウンが必要になります。
(※上記の①に関しては神経のあるなしでほぼ差異がないとしている研究結果もあるようです。さらに②の根管内の削り出しも破折リスクに直接の関係があるかというとそうでもないと言う結果もあるようですが、時々かなり削り込まれているケースもあり注意は必要です!)
以上のことよりほとんどのケースでクラウンをつけるご相談をさせていただいておりますのでご理解の程よろしくお願いします。クラウンも種類がございますので不明なことがあればスタッフまで気軽に質問してください。
(参考:石井宏著 「GPのエンド、専門医のエンド」)
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